高齢者とペットの暮らし(1)

2020年2月21日

高齢者とペットとの暮らしを真剣に考えてみた。

これからは、高齢者がペットを飼い始めるまでの様子と、飼い始めてからの様子をシリーズ化して話していきます。



考えることとなったきっかけは?

・我が家の近くに住むじいちゃんが約5年前に脳出血を経験

  ・その後リハビリに励んだが、失語症の後遺症が今も残っている

・退院後は外に出ることはほとんどなく、失語症の影響もあってか口数も減少

じいちゃんが好きなもの

 じいちゃんはとにかく動物が好きで、動物を見ると自然と笑顔になっていた。

 手術をする前から動物が大好きで、世話をまめにしていて、猫、鳥、めだかを飼っていた。

 どの子にもとても愛情を注いでいて、毎日のお世話や掃除などめんどくさそうなことまで丁寧に行っていた。

 それはペットを飼う以上、最低限やらなければいけないことをわかっていて動物が大好きで、動物のためならという思いで行動していたのだと思う。

 さらに犬を飼ったことは今までなかったが、毎週我が家の愛犬が来ることを楽しみにしてくれていて、連れて行かない日はどこか寂しそうな顔をするくらいなのだ。

じいちゃんと我が家の愛犬

 我が家の愛犬でじいちゃんととにかく仲が良かったのは先代犬のミニチュアシュナウザーのさすけである。

⇧さすけ

 さすけはじいちゃんの家に行くと真っ先にじいちゃんに会いにいき、頭をなめたりスキンシップを取っていた。

 そんなじいちゃんからは行くたびに果物や大好物であったきゅうりをもらっていた。

 その後、さすけは免疫介在性溶血性貧血(IMHA)という病気で亡くなってしまったが、亡くなる数日前にじいちゃんに会いに行った。

その帰り際じいちゃんはさすけにこう言った

『頑張れよ』

 これがさすけとじいちゃんの最後の会話であり、この短い言葉からでも、元気になってまたきてねというふうに言っているように聞こえた。

 きっとじいちゃんもさすけのことを我が子のように可愛がってくれていたのだと思う。

 さすけが亡くなってからは我が家自体はペットロスになりじいちゃんどころではなくなったが、何かの縁があり里親に出されていた今の愛犬これまたミニチュアシュナウザーむさしを受け入れることになった。

じいちゃんとむさしの出会い

 むさしのトリミングや検診が完了したところでさっそくじいちゃんに会いに行った。

⇧むさし

初めてじいちゃんに会ったむさしはビビりまくって全然近づけなかったのにそれでも笑顔で歓迎してくれたじいちゃん。

久しぶりに動物に会えて嬉しかったのか、じいちゃんはずっとニコニコしながらむさしのことを見ている。

その様子を見ていると改めて動物が好きなんだなと感じた。

 今では毎週のように会いに行っており、むさしもじいちゃんの家の近くになると車の中からでも気づいて反応を示すようになった。

じいちゃんの家に着くとむさしも真っ先にじいちゃんの元へ行く。

 動物が好きなことが動物にも伝わっているからこそさすけもむさしも同じように、じいちゃんが大好きになって毎週会いに行くのを楽しみにしているのではないかと思う。

次回

 そんなじいちゃんのためになにか我が家でできることを考えてみたのでそれを紹介しようと思う。

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