脳出血の後遺症・失語症(我が家のじいちゃんの場合)

私の情報

私は現在家族4人と、里親募集サイトから譲り受けたミニチュアシュナウザーのむさしと暮らしています。

そのむさしを譲り受けている時の様子が気になる方は、こちらからご覧ください。(シリーズ化してあります)

その前には、同じくミニチュアシュナウザーのさすけを飼っていました。

そんなさすけは免疫介在性溶血性貧血という難病になってしまい、亡くなってしまいました。

その時の闘病の様子はこちらからご覧ください。(こちらもシリーズ化となっています)

また、近所にはじいちゃん・ばあちゃんが住んでおり、そこには我が家が誕生日プレゼントとしてプレゼントした、ウサギのおとちゃんがいます。

なぜウサギをプレゼントすることになったのかという経緯はこちらで紹介しているので、気になる方はご覧ください。(こちらもシリーズ化してあります)

新しくミニチュアシュナウザーの「こじろう」をブリーダーさんから迎え入れました。

「こじろう」を迎え入れるまでの経緯からその様子はこちらからご覧ください。



本題に入る前に・・・

我が家のじいちゃんは2014年の8月に脳出血で倒れました。

その時の様子は前回の記事で紹介をしています。

以下が前回の記事です。

今回はこの続きで後遺症となった失語症について話していきます。

脳出血の後遺症・失語症

失語症とはじめに聞くと、言葉を話せないと思う方もいると思いますが、実際には違います。

私が言語聴覚療法士の方から受けた説明があります。

それは「失語症は簡単に言うと”言葉がわからない外国に放り込まれた状態”だと思ってください。」と言われました。

実際に言語療法のリハビリに何回も立ち会いました。

失語症の現状(リハビリ)

リハビリに立ち会っていると毎回「マジか。」と思うことばかりでした。

例えば、言語療法士の方が、日常使う物を5〜6種類じいちゃんの前に並べます。

言語療法士の方はそこで「100円玉はどれですか?」と聞きます。

じいちゃんの答えは「歯ブラシ」を持ちました。

その次に私を指名して「この人の名前を教えてください。」と聞きました。

するとじいちゃんは、じいちゃんの妹の名前を言いました。

自分の娘の名前も間違えてしまいます。

不思議なことが・・・

言語療法士の方が私の名前を聞いた後に、じいちゃんの年齢を聞きました。

じいちゃんは「40歳!!」と答えました。

実際には72歳です。

笑えるくらいサバ読みの答えだと思いますが、字で書いてもらうとしっかり「72」と書きます。

脳内で私たちには理解のできない変換が勝手にされてしまっているようです。

自分の名前はきっちり漢字で書くことができます。

じいちゃんの場合は記憶はあり、質問の内容も理解しています。

ただ、正しい答えを言うことが難しいのです。

会話さえしていなければ見た目はリハビリを頑張ったので普通のおじいさんです。

失語症の方との生活で気をつけていること

今現在じいちゃんは、家族以外と話すことはほとんどありません。

じいちゃんに話しかける時の注意はできるだけ短い言葉ではっきりと発音することです。

じいちゃんが単語で返事できるように質問する感じで会話しています。

あと、決して間違った言葉での返答でも否定をしてはいけません。

例えば、「ティッシュ取って」と言って「お茶」を渡されることもあります。

そんな時はお茶を受け取って「鼻をかみたいからティッシュが欲しい」と伝えます。

何に必要かまで短い言葉で付け加えると伝わりやすいです。

脳出血から6年経った現在

脳出血からもう6年が経ちますが、失語症は治ることはないようです。

失語症になり、ほとんど外出もしなくなりました。

家族以外の人と関わることはほとんどありません。

認知症のことも心配です。

我が家ができることは、定期的にじいちゃんに会いにいき、話しかけ、言葉を発する機会を増やすことくらいしかありません。

そのため、少しでも動く機会になればと思い、ウサギのおとちゃんもプレゼントしました。

そして、脳出血は再発率も高そうなので、小さな変化に気付けるように様子を見ることです。

また、他の病気にもなる可能性があるので、健康診断は受けさせるようにしています。

失語症はじいちゃんのように脳卒中が原因が多いようですが、交通事故や、頭部外傷、脳腫瘍などでも起こるそうです。

高齢者や中高年が多いそうですが、原因によっては若年者でも失語症になります。

まとめ

突然の病気というのは人も動物も怖いです。

前日まで普通に話していた人が次の日には急にまともに話せなくなりました。

失語症の方と話す時は、子供に言葉を教える物だと思ってください。

決して否定をせず、できるまでやり続ける。

また、子供と違うのは本人は言葉を理解していることがあります。

それでも実際には間違ったことをしてしまうので、それで否定をされると余計にストレスが溜まります。

少しでも自分たちが暮らしやすく、失語症の方も暮らしやすいようにするためにはお互い穏やかな関係でリハビリを続けていくことが大切です。

※専門家ではないので、間違ったことを言っているかもしれませんが、我が家のじいちゃんは普通に生活ができるようになりました。

このブログの更新情報をあげているTwitter,愛犬むさしとこじろうのInstagram